- レシピ
産直通販サイトの、農家さん直送市場を利用して、三重県の一曜菜園さんから、無農薬・無化学肥料栽培の「つくね芋」を送っていただきました。
まるで大きな岩の塊のような形をしています。大きさも、こぶしを2つ横に並べたような大きさで、迫力がありました。
一曜菜園さんが事前に送ってくださった説明は以下でした。
つくね芋は山芋の一種であり、山芋の中でも粘りが最も強いと言われています。すりおろしたとろろは、そのまま団子にできるくらいの粘り気があります。
この度は、つくね芋についてと、レシピについてをまとめてみました。
＜つくね芋のレシピ一覧＞
つくね芋はヤマノイモ科ヤマノイモ属の野菜となります。
つくね芋の名前の由来は調べても分かりませんでした。
つくね芋は生産地によって呼び名が変わっています。
山芋にもいろいろな種類がありますが、中でもつくね芋は最も粘り気が強い山芋です。
また、風味もしっかりとしており、味わいが濃厚です。そして、山芋の中でもアクが少ない種類となります。その為、強いネバネバ成分を持ちながらも、アクが少なく胃腸に優しい山芋となっています。
つくね芋は美味しさと共に、滋養強壮や、消化促進、疲労回復など栄養面でも嬉しい効果があります。見た目は黒く、野性的な荒々しさを感じますが、中は白く、緻密で美しい身をしています。
つくね芋は寒い環境や乾燥が苦手なため、栽培が難しく、昔から限られた地域でのみ栽培され、高級食材として珍重されてきました。
つくね芋は高級和菓子店や高級料理店で重宝され、今ではいろいろな地域で工夫して育てられています。
三重県が主な産地となり、奈良県などでも生産されています。
10月～3月までが旬となります。貯蔵性が良いため旬が長くなっています。
つくね芋の栽培・収穫についての動画です。
一般的な通販サイトでつくね芋がどの程度の値段で販売されているか調査したところ、1kg 500～1,500円程度の値段で販売されているように見受けられました。
東京の大田市場には全国の産地から様々な野菜が集まってきます。
大田市場でのつくね芋の値段を調査したところ、情報は見つけられませんでした。
大田市場での長芋の値段は1kg 250円～550円程度のように見受けられました。
産直通販サイトの農家さん直送市場では、つくね芋を単品で販売されている農家さんは見受けられませんが、収穫があればオーガニック野菜セット(約3,000円～5,000円)に入れてくださっております。
切っていない丸のつくね芋の場合は、新聞紙に包み、風通しの良い冷暗所にて保存します。
ただし、夏場の熱い時期は痛みやすいため、冷蔵庫の野菜室にて保存をした方が良いです。
つくね芋の切り口が空気に触れることで悪くなる為、切り口にラップをして、袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れて保存をします。
つくね芋は冷凍することが可能です。すりおろした状態でも、そのままの状態でも冷凍保存ができます。
ただ、解凍する際は、レンジなどで急速に解凍することで味わいが失われてしまうため、自然解凍がおすすめです。
芋本来の風味と粘り気が強い特徴のつくね芋は、まずはとろろでいただくことがおすすめです。
また、粘度の高いつくね芋は、すりおろした状態でも丸く丸められるほどの硬さがある為、すりおろした状態で焼き物や揚げ物にしても美味しいです。
つくね芋だけでなく、山芋はすりおろす時に手がかゆくなることが困りますよね。手がかゆくならずに料理するポイントは、酢水を使うことです。
酢を水で薄め、そこに手を浸してから皮を剥いたり、すりおろしたりすることで、かゆみを予防することができます。
芋の風味がしっかりとしているつくね芋のとろろは、濃厚で最高に美味しいです。
しかし、つくね芋はあまりにも粘り気が強いため、すりおろしたそのままの状態ですと、トロトロというよりは固まったドロドロのとろろになってしまいます。
それはそれで風味たっぷりで味が濃く美味しいのですが、ご飯やお蕎麦と絡めて食べたい時は、だし汁や、卵の水分を加えることで、適度な粘り気を味わいながらもツルツルとした食感になります。
つくね芋のとろろのレシピです。
【とろろのレシピ】
＜材料＞2人分
A：通販で取り寄せたつくね芋をすりおろし 100g～150g
A：卵 1個
A：麺つゆ（3倍濃縮） 約大さじ1
海苔やネギ 適量
＜作り方＞
①Aを全て混ぜ合わせます。
②温かい麦ごはんや白米の上からとろろをかけ、上にネギや海苔を散らして完成です。
味、粘り気ともに濃厚なトロロご飯はとても美味しかったです！
山芋の中で一番と言われる粘り気を味わいたい場合は、卵を入れずに、すりおろした身にかつお節と醤油だけを混ぜてとろろを作ると、もっちりとした粘度が高いとろろを味わうことができます。
つくね芋の磯辺焼きのレシピです。
【磯辺焼きのレシピ】
＜材料＞４個分
通販で取り寄せたつくね芋をすりおろし 約100g～150g
かつお節 約小さじ2
醤油 少々
海苔 4枚
＜作り方＞
①すりおろしたつくね芋にかつお節を混ぜます。
②フライパンに油を薄く引き中火にし、①をスプーンと手で丸め、フライパンに4つ置いていきます。
③焼き色が付きましたら裏返し、両面に焼き色が付きましたら醤油を入れ、両面に絡めます。
④フライパンから取り出して海苔で挟んで完成です。
とろろに粉を足さなくても、団子のように形にできる粘度の高さに驚きました。
焼くと正面はもっちりと、中はネバっとした食感があり、これまでに食べたことのない優しい口当たりの磯辺焼きになりました。
焼くだけでなく、揚げる磯部揚げも美味しいです。つくね芋の磯部揚げのレシピです。
【磯辺揚げのレシピ】
＜材料＞４個分
通販で取り寄せたつくね芋をすりおろし 約100g～150g
海苔 4枚
＜作り方＞
①揚げ油を170度にして用意しておきます。
②すりおろしたつくね芋をスプーンですくって海苔で挟み、揚げ油に入れます。
③こんがりと色付きましたら、上げて油を切り、完成です。
熱いうちに塩をかけていただいたり、天つゆにつけていただきます。
焼いた磯辺焼きよりも、とろろがしっかりと加熱されてホクホクとした食感が加わりました。
海苔も揚げたことで香ばしく、おつまみにも最適でした。
つくね芋のレシピを調べると、お吸い物やお味噌汁にとろろをスプーンで落とし、とろろがつくねのようになるレシピがありました。
しかし、実際にやってみると、スプーンで落として軽く煮立てるととろろが溶けて団子状でなくなってしまいました。
つくね芋の種類にもよるのでしょうか。
とろろをそのまま流し込んで団子状に固めないレシピもありましたので、この度はそちらでとろろ汁を作ってみました。
つくね芋のとろろ汁のレシピです。
【とろろ汁のレシピ】
＜材料＞
・通販で取り寄せたつくね芋をすりおろし
・豆腐、ネギ
・醤油、みりん
＜作り方＞
①出し汁に豆腐やネギなど好みの具を入れて、薄口醤油とみりんで味を整えます。
②すりおろしたつくね芋を流し入れ、少し温めて完成です。
とろとろで濃厚なとろろ汁は甘みも感じられ、とても美味しかったです。
つくね芋のあんかけ団子のレシピです。
【あんかけ団子のレシピ】
＜材料＞ 2人分
通販で取り寄せたつくね芋をすりおろし 150g
A：だし汁 100cc
A：醤油 小さじ1
A：みりん 小さじ1
A：塩 少々
水溶き片栗粉 適量
＜作り方＞
①揚げ油を170度にして用意しておきます。
②すりおろしたつくね芋をスプーンですくって丸い形にして、揚げ油に入れていきます。
③鍋にAを入れて煮立て、水溶き片栗粉を入れ、とろみをつけておきます。
④油にいれたとろろ団子の表面が少し色付きましたら、油からあげて油を切り、器に入れます。
⑤器に③のあんをかけて完成です。
小口入りのネギや、あれば三つ葉を上に添えると綺麗です。
簡単に作れますが、高級料亭でいただけるような上品な口当たりと味わいのお料理になります。
産直通販サイトの、農家さん直送市場を利用して、三重県の一曜菜園さんから、無農薬・無化学肥料栽培の「つくね芋」を送っていただき、豆知識やレシピをレポートしました。
山芋は味わいも栄養面でも体に優しく、大好きな食べ物です。
しかし、これまでスーパーなどでつくね芋に出会ったことがなく、初めて味わうことができました。
これも農家さんお任せの産地直送野菜セットならでは嬉しい出会いでした。
初めて料理したつくね芋は、とろろをそのまま丸めて団子にできるほどの粘り気に驚きました。
そして粘り気が強く、味わいが深く、山芋の中でも出会ったことがない濃厚さで、感動する美味しさでした。
全ての野菜を無農薬・無化学肥料栽培で野菜を育ててくださり、いつも様々なお野菜を送ってくださる一曜菜園さん、この度も本当にありがとうございました。
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