- レシピ
産直通販サイトの農家さん直送市場を利用して、愛媛県のなかい果樹園さんから、無農薬・無化学肥料栽培の「甘夏」を送っていただきました。
なかい果樹園さんは、40年以上もの間、農薬・化学肥料・除草剤不使用でみかんを栽培されてきました。身体にも環境にも安心な、昔ながらの甘酸っぱい甘夏です。日付け指定での注文も可能となっています。
甘夏を産直通販でお取り寄せ。愛媛県なかい果樹園さんについてと商品一覧はこちらです。
この記事では、甘夏の豆知識やレシピをレポートします。
●甘夏のレシピ一覧
甘夏はミカン科となります。
甘夏の正式名称は「カワノナツダイダイ」となり、大分県の川野さんによって発見されたことから由来しています。
甘夏の名前の由来は、夏みかんより酸味が少ないので甘夏と呼ばれたといわれています。
甘夏は、甘酸っぱい爽やかな味わいが特徴のみかんです。酸っぱい「夏みかん」よりは甘みがあり、そのため「甘夏」と呼ばれているそうです。甘夏の大きさは、ミカンの定番である温州みかんよりも大きく、外皮も薄皮も分厚くしっかりとしています。
また、甘夏には種もあります。温州みかんよりも皮を剥く手間、種を取る手間はありますが、皮を剥くと、爽やかな柑橘の香りが漂い、大きくしっかりとした果肉が現れます。果肉は、一粒一粒のツブがしっかりとしています。
そのため果肉を食べるとツブツブとした粒がプチプチと弾け、その食感がまた美味しく食べ応えがあります。果肉の味わいは、「とても甘く、ただ甘味を感じる」という訳ではありません。その為、甘い果物に慣れている方は「酸っぱい！」と感じるかもしれません。
しかし、自然の甘みや味わいを知っている方は、昔ながらのすっきりとした甘みと酸っぱさがある爽やかな味わいに、少しほろ苦さが混ざり、目が覚めるような美味しさを味わえると思います。
みずみずしい果肉から溢れ出る果汁は、体中に染みわたります。酸味がある柑橘がお好きな方や、少し苦味のある柑橘がお好きな方には特におすすめです。
また、分厚い皮もまた、マーマレードやオランジェットなどで美味しく味わうことができます。なかい果樹園さんの甘夏は、無農薬で栽培されているので、皮をお料理をして食べる際も安心です。
甘夏は鹿児島県、熊本県、愛媛県、和歌山県などで盛んに栽培されています。
甘夏の旬は、4月～5月頃までとなります。
ちなみに、おなじみの温州ミカンの旬は12月～1月頃となります。
甘夏の収穫についての動画です。
甘夏が一般的な通販サイト(楽天市場)でどの程度の価格で販売されているか調査したところ、1kg 800円～1,000円程度の値段で販売されているように見受けられました。
東京の大田市場には全国の産地から様々な農作物が集まってきます。
大田市場での甘夏の値段を調査したところ、1kg 200円～250円程度のように見受けられました。
農林水産統計によると、卸売価格に対して3～4割上乗せした価格が小売価格となっています。
大田市場での甘夏の値段が1kg 200円～250円程度だとすると、スーパーでの甘夏の値段は1k 260円～350円程度になるかと思われます。
産直通販サイトの農家さん直送市場では、なかい果樹園さんは無農薬の甘夏10kg 4,400円(送料込)で販売されておりました。送料なども考慮すると、1kg 300円くらいの値段ですのでお買い得ですね。しかも無農薬なので安心です。
風通しが良く、日が当たらない冷暗所にて保存をしてください。酸味を和らげたい場合は、数日置いておくと酸味が抜けていきます。1～2週間ほど持ちます。
反対に、冷蔵庫に入れて保存をすると酸味が増しますので気を付けてください。傷みにくく日持ちがしますが、長く置くことで水分が抜けてきてしまいます。
ビニール袋などで包んで保存すると乾燥を抑えられます。3～4週間ほど持ちます。
甘夏の皮をむいて、サランラップで包み、保存用の袋に入れて冷凍することで、より長期間保存(約2か月等)することができます。
甘夏の皮は、固いため、包丁で切り目を入れて手で剥くと剥きやすくなります。
また、内側の薄皮も硬く食べにくい為、一つ一つ薄皮を剥いて実を食べる必要があります。そこで、おすすめの食べ方は、グレープフルーツを食べるように、甘夏をまず横半分に切り、スプーンを1房ずつの薄皮の間に入れて、果肉をすくい出す食べ方です。種もスプーンで取り出しやすいため、食べやすいです。
甘夏をそのまま食べるのはもちろん、他の食べ方をしたくなった時や、皮のレシピはこちらです。
甘夏のトッピングでのレシピです。
【レシピ】
＜材料＞
・通販で取り寄せた甘夏
・サラダ、タルト、ゼリー
＜食べ方＞
甘夏の果肉は、しっかりとしていて崩れにくいため、サラダやタルトの上に飾ったり、ゼリーなどのデザートの中に入れて作る食べ方もおすすめです。
甘夏の外皮と薄皮に含まれるペクチンは、ジャムのとろみの素となるため、一緒に煮込むことでゼラチンなどを使わなくてもトロリとしたジャムを作ることができます。
甘夏のマーマレードジャムのレシピです。
【レシピ】
＜材料＞
産直通販で取り寄せた甘夏の外皮と薄皮やワタ、果肉 適量
砂糖 上記の甘夏の「外皮・薄皮・ワタ・果肉」の重さの60％の量
＜作り方＞
①甘夏に包丁で十の字の切り込みを入れて、皮を剥きます。
②皮を短めの長さの千切りにしていきます。（白いワタも一緒に料理しますが、ヘタと、ヘタの周りの筋は取り除いてください）
③皮の重さを計り、メモをしておきます。
④鍋に皮と、皮がしっかりと被る量の水を入れ、沸騰してから3分ほど煮ます。
⑤ザルにあけ、軽く水洗いをして、水をたっぷりと張ったボールに入れて1時間～2時間ほど水にさらしておきます。（一晩など、長く置くほど苦みが減ります。しかし風味も減ってしまいますのでご注意ください。）
⑥その間に、果肉の薄皮を剥がしてい行きます。甘夏の中心側の、薄皮の硬いつなぎ目を包丁で切り落とし、そのつなぎ目は捨てます。
⑦薄皮をむき、背側のザラザラとした薄皮も取り除き、表面のツルツルとした薄皮と、果肉だけをジャムに使用します。
⑧⑦のツルツルとした薄皮をみじん切りにしておきます。
⑨果肉と⑧の薄皮の重さを計り、③の外皮の重さを合わせ、×60％をして砂糖の量を決めます。
⑩鍋に水気を切った⑤の外皮と、⑧の薄皮と、果肉と、60％の砂糖を加え、中火にかけます。
⑪時々かきまぜ、出てきた白い泡のアクを取り除きます。
⑫10分ほど煮詰めましたら完成です。
冷蔵庫で冷やすとトロっと固まったジャムになります。
冷凍保存をして1年中美味しくいただくこともできます。
オレンジピールチョコとは、柑橘の皮を甘く煮詰め、乾燥させてからチョコレートをかけたおしゃれなお菓子です。
オランジェットとも呼ばれており、洋菓子屋さんで購入すると値段の張るお菓子となっています。
皮を使うためジャムやオランジェットは、無農薬栽培のなかい果樹園さんの甘夏がぴったりです。
材料の水を洋酒に半分ほど置き換えますと、大人の味わいになります。
甘夏のオレンジピールチョコのオランジェットのレシピです。
【レシピ】
＜材料＞
・産直通販で取り寄せた甘夏の皮 約2個分（100g）
・砂糖 （100g）
・板チョコ 2枚（ブラックチョコでも〇）
・水 100㏄
＜作り方＞
①甘夏の皮を剥き、約1cm幅に縦に切ります。
②皮の茹でこぼしを3回～5回行います。茹でこぼしを行うほど苦みが抜けていきます。鍋に皮と、皮が被るくらいの水（分量外）を入れ、沸騰しましたら弱火にして3分茹で、ザルにあけて水気を切ります。この茹でこぼしを3回～5回繰り返します。
③鍋に皮と、砂糖と水を入れ、沸騰しましたら弱火にして30分ほど煮て、ザルにあけて水気をきります。
④オーブンレンジの天板にクッキングシートを敷き、少し間隔をあけて皮を並べ、余熱なしの100℃のオーブンで15〜20分焼きます。
⑤オーブンから取り出し、風通しのいい場所でそのまま30分ほどおいて乾燥させます。
⑥割った板チョコを電子レンジで40秒～1分ほど加熱し、溶かしておきます。
⑦オレンジピールをチョコレートに浸し、クッキングシートに並べ、冷蔵庫で30分ほど冷やし固めて完成です。
愛媛県のなかい果樹園さんから届いた箱を開けると、大きな甘夏がたくさん入っており、
豆知識やレシピをレポートしました。
冬の定番である温州ミカンの濃い黄色に比べて、優しい黄色の皮を持つ甘夏は、見た目も春の訪れを感じさせる爽やかさがありました。皮を手で剥こうとすると固いため、包丁で切り込みを入れて剥きました。甘くフレッシュな香りが部屋中に漂います。
甘夏の香りに含まれる、リモネンという甘くフレッシュな香りの成分には「血行促進作用や緊張を和らげる鎮静作用、空気中の殺菌作用」があると言われ、アロマオイルにも使われているそうです。
薄皮を剥くと、プリップリの綺麗な果肉が見えました。一口食べた感想は「酸っぱい！甘い！みずみずしい！」酸っぱさと、それと同じくらいの甘さが口中に広がり、すっきりとした味わいが体中をめぐりました。
子どもには酸っぱいかなと思いましたが、7歳の息子は「酸っぱいけれど、美味しい！」と喜んで食べていました。柑橘など果物を無農薬・無化学肥料・無除草剤で栽培するというのは大変な苦労があると思います。
それを40年以上続けてこられたなかい果樹園さん。美味しい無農薬の甘夏を本当にありがとうございました。
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